勉強方法は人それぞれと思いますが、おおむね次の2つのパターンがあるかと思います。
①テキストの大事な部分を要約して自分ノートを作成する
②過去問や演習問題を何度もやって知識を頭に定着させる。
どちらのやり方にも一長一短があります。
①は下手をすると試験に出ない(もしくは出る可能性の低い)部分までまとめてしまうことです。いったんノートを作成し出すと、きっちりまとめないと気が済まなくなり、濃淡をつけるのをがむずかしくなって、同じ深さでノートを作ってしまいがちです。確かに、知識を深めるのはよいのですが、「試験対策」という観点で見ると無駄が多くなります。
②は一見無駄がないように見えますが、試験問題を優先でやると、頭の中で知識が構造化されにくく、応用問題に弱い傾向になります。
一番よいのは、テキストを一読してから、どこかの年度の過去問をといてみて、試験の傾向をつかんでしまいます。勉強しなくてもできた部分は、浅めに、全く歯が立たなかった部分は深めにノートを作ってしまって、その後、過去問をやりながら自分ノートを太らせていく。というのがよいのではないかと思います。そのためには、自分ノートは行間を空けておいて、過去問を解くたびに少しずつ新たな知見を入れるようにするのがよいようです。